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JRA


ガンダムがけっこう好きでして。

僕の人生哲学は幼少期に受けたガンダムの影響が色濃く反映されていると言っても過言ではない程です。

「正義とは?」「戦うということ」「人の優劣」など。

ガンダムは、ロボットアニメ史上大きな変革を起こしたと言われてますが同様の位置付けには当然、エヴァンゲリオンがあるでしょう。

そして、遥か遡れば鉄人28号に始まる、ロボットアニメの走りとなる古典作品があります。

本日はガンダムを含め、時代の節々に大きな変革を与えてきた上記ロボットアニメにメスを入れながら、日本ロボットアニメ(以下、JRA)の変遷をお送りしたいと思います。

僕はJRAには3つのフェーズがあると考えております。

一つ目。ロボットアニメの起源は鉄人28号と言えるでしょう。

この作品はマジンガーZやグレンダイザーなど、いわゆる超合金ロボットアニメに大きな影響を与えました。そしてそれら同時代のロボットアニメが、JRAというジャンルの発祥です。

ストーリーとしてはかなりシンプルで、要は、世界侵略を企てる悪の組織を主人公である少年がやっつけるという、まぁ、例のアレです。それからしばらくはこんなストーリーの作品が続きます。

戦争が終わり、分かりやすい悪をやっつけるという単純な思考が必要だったのでしょう。

そんな中、ここで第一の変革、パラダイムシフトが起きるわけです。立役者はもちろん、ガンダム。これが2つ目のフェーズ。

ガンダムはそれまでの「主人公の敵=絶対悪」という構造を打ち壊しました。

描かれている戦いはあくまでも立場の違う二者間の争いで、ただ主義主張が違うだけ。それはともすれば、主人公サイドが悪にもなりうる。ガンダムはこの部分を徹底的に視聴者に見せていきました。

その後、ガンダムは今日に至るまで十シリーズを超えるシリーズ作品となり、JRAは超合金ロボットからガンダムシリーズという第二の成長を遂げるわけです。

続きますのはエヴァンゲリオン。ここで二回目のパラダイムシフト、言わばJRA界のセカンドインパクトが起きます。

斬新な演出、主題歌のインパクト、ロボット(?)のデザイン、陰謀論を思わせる張り巡らされた伏線、性の取り扱いや衝撃的なラスト…この作品は、それはもう他の追随を許さない程、JRAの歴史の中で燦然と輝く作品であることは疑いようのない事実です。何から何まで強烈でした。

それを踏まえた上、ガンダムの時と同様、「主人公が戦っていたもの」に論点を絞り、考察していきたいと思います。

ガンダムが、それまでの「絶対的な敵という関係性」から「主人公と敵の関係はあくまでも相対的」という変化を与えたと記載しましたし、アメトークのエヴァ芸人内でも語られていました。

その流れの中で、じゃあエヴァは何と戦ってたの?という問いがありまして、恐らく、オリラジのあっちゃんだったと記憶していますが、

「何か分からないもの、謎なものと戦ってる」と語られておりました。

ご存知かとは思いますが、エヴァンゲリオンにおける敵とはもちろん、使徒です。

それじゃあ、使徒って何ですか?

目的もどこからやってくるのかも分からない、何体いるのかも分からない。でも、とりあえず倒さなければならないもの。

あっちゃんが謎と語ったこともうなずけます。

しかし、もっと突っ込んで考えてみると、分からないけどそれでも倒さなくてはならないものって何でしょう?

エヴァンゲリオンがリアルタイムで放映されていた時、僕は小学校五年生くらいだったでしょうか。

その時はやはり、主題歌のインパクトがどうしても強く、作品そのものにのめり込んでいったのはそれから数年後、中学生になってからだと思います。ちなみに、主人公たちもそれくらいの年齢設定ですね。

小学生でもなく高校生でもない、中学生という微妙な年頃。その年代の頃、自分が何を考えていたのかと思い返すと、自分の正体や存在意義だったような気がします。

もちろん、そういう言葉で置き換えることすら出来ずにいましたが、言っても子供ですし、人生決まるレベルのイベントが自分に起きることも普通の中学生ならありません。

具体的な問題ではなく、もやもやと言うか、得体の知れない不安、悩み、自意識と戦っていたような気がします。

どうでしょう?

それって、エヴァンゲリオンにおける使徒の定義と一緒だと思うんですよね。

つまり、使徒って人間の心の闇なんですね。

思い起こせば、エヴァンゲリオンは「心」の問題をちらつかせる表現が多いように思います。ATフィールドもそうですよね?心の壁という。

心を閉ざしたり開いたり、心が暴走したり。

そう考えた時、碇シンジという主人公が何と戦っていたか、おのずと答えは見えてきます。自分自身なんです。

わけの分からないものと戦っていた、確かにそうでしょう。

自分の価値とか存在意義が明確な中学生などいません。恐らくそれはある時が来るまで決して解決することはありません。もしかしたら解決すらしないかもしれない。どこから来て、どうすれば勝利するのか、正体も目的も終わりも定かではありません。

悩み、不安、自意識という当事者の内側にしかなく、決して表に現れることのないもの、

エヴァンゲリオンは、当事者の言葉でしか綴ることが出来ない(または時にそれすら困難にさせる程、複雑な)もの、それを使徒という有形のものにデフォルメし、心の葛藤という、目には見えない戦いを視覚的に表現するため、ロボットアニメという体裁を取ったのだと、僕は考察するわけです。

そして、エヴァにおける主人公が何と戦ってきたかを解き明かすことで、JRAの歴史が完結します。

第一フェーズの鉄人28号は見知らぬ第三者

第二フェーズのガンダムは相手という第二者

JRAは、変革が起きる過程の中で、少しずつ自分に近付いてきました。

そして、ロボットアニメの主人公はついにたどり着いてしまうんですね、自分自身という敵に。

これは主人公とロボットの関係にも表れています。

鉄人28号は主人公がロボットをリモコンで「操作」してます。第三者的です。

ガンダムは「操縦」。操作だと他人行儀な感じですが、操縦は相手の中に入り、その上で自我を持ちながらロボットと対峙するという点で第二者的です。

これらに対し、エヴァンゲリオンは「同化(シンクロ)」してる。ロボットに取り込まれ、主人公の精神状態がそのまま反映される。時に暴走することすらあるという。つまり、自分そのものなんですね。

エヴァンゲリオンを以て、自分自身へと迫りくるJRAの歴史が完結してしまうんですね。

その先はありますか?

自分より先はないんです。

だからもう、JRAに変革はありません。サードインパクトは起きない。

断言しますが、エヴァンゲリオン以上のインパクトを与えるロボットアニメは金輪際ありません。

以上、長くなりましたが、この辺で筆を置こうと思ふ。

異論・反論はあるかと思いますが、一意見なのであまり気にせず、自分自身の見方でJRAを味わってみて下さい。

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鹿山瞬

鹿山瞬

代表取締役株式会社INJUS
スマホアプリの開発を軸に、名刺やホームページの制作・運用、記帳代行、その他下記自社サービスを展開する会社の創業者です。 ①G2Oマーケティング ②顔パス ③TAXi ④Connector カバー画像の「唯才是挙」とは、三国志の曹操から引用しています。

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