メニュー

アーカイブ: 2015年6月

イノベーションの行く手を阻む存在。


事業の話すると、20人に1人くらいは「そういうの見たことある」とか「僕もそれ考えてたんですよー」って言う人がいる。

いや、もちろん、本人たちに悪気があって言ってるわけじゃなくて、ただ直感的に、本当にそう思っただけなのは分かるんですけどね。

いずれにせよ、そのレベルならまったく問題ない。明確に、どこで見て、どういうサービスで、そのサービス名を認知してない時点で、それは市場に浸透してない。全然勝負出来る。

 

新規事業着想のメソッド


・テクノロジードリブン型…エンジニアリングに知見やそこにワクワク感を持てる人にはオススメです。最先端のテクノロジーから逆算してサービスを考える。ウチで言うG2O(iBeacon)や顔パス(画像認識とAR技術)。

・ガッチャンコ型…これが一番多いと思います。既存の何かと何かを掛け合わせる。事業モデルを因数分解していくと一つ一つはミニマム、つまり、一つ一つは目新しいものでも価値あるものでもない、意外と取るに足らないシンプルな構成要素だったりする。それの掛け合わせが事業性を産むという着想。追記です。上記G2Oと顔パスはテクノロジードリブン型とガッチャンコ型の両方の要素ありますね。

・いたこ型…他業種に入り込んでみて、そこから気付いていく。特に自身がIT屋さんの場合、拾えるものが多いと思います。これもけっこう好きなやり方。

・ペリー型…ガラパゴスな市場に単身乗り込んで行き、鎖国を無理やりこじ開ける。ペリー提督のような戦略。

・UBER型…白タク合法サービスと、かなり暴論で捉えてしまいますが、要は、コソコソやってるから後ろめたく感じちゃう。いっそのこと、オープンにしたらその要素が中和されるんじゃない?っていう発想。破壊的イノベーションになりうる。

・ひらめき型…文字通り、ある日突然ひらめく。ただ、必ずヤフーなどで検索してみましょう。大概のケースは既にあることが多い。が、それにめげず、そういう習慣を続けましょう。

・ストーリー型…まず問題を抜き出し、それら行動原理を一から確認していって、その中のつまずいた所で解決を導き出せるようなサービスを考える。ユーザー目線なので起業塾などのゆるいブレストとかに多いですかね。

・コンセプトメイキング型…サービスというより、見せ方を変える。既にあるものを別の側面から見てあげる。これ自体は新規創出とは呼べず、無価値なものを産んでしまうことも多い。

・受託型…受託案件をこなしながら、積み重ねていった成果物の中から自社のサービスに横展開していく。これは非常にクレバーなやり方。ベンチャーの場合、新規事業に予算なんてありませんから、これをどう捻出してくるか、その問題を解決しながら進めていけるわけです。受託軽視をとんでもない問題と考えるのもこういった発想、経験に基づいています。ウチで言うとギュッとマーケットとかがそうです。ただ、これはクライアント同意の元、契約関係が問われるので要注意です。ちなみにギュッとは事前にきちんと意向を伝え、開発費を安く見積もりました。

・特化型…これは一番よくない。少なくともインターネットビジネスにおいては。特化するとは往々にして、縮小することを指すからです。むしろ、広げていく感覚がないと。先駆者が色々な事業を開拓している以上、特化した所で既に競合が存在してしまっている状況で、もはや特化していない。

・仮想敵型…文字通り、既存事業者・競合事業者を勝手に敵と吊るし上げ、「こいつらは酷い」「中間搾取だ」「フリーメーソンだ」という被害妄想を誇大化させた先に自身の長所、アイデンティティーを見出す。これもやり易い、と言うか陥り易いが、敵ありきなので目的を見失いがち。仮想敵であって欲しいという願望もあり、しばしば独善的になりがち。ジャンヌダルク症候群。それに、そもそも敵なんて誰も思っていないという驚愕の事実を知った時の膝落ち感たるや半端ない(それゆえ、客観的な市場分析をせず、ひたすら持論を展開する)。
例えば、「漁師は漁協組合をよく思っていない」みたいな、半沢直樹的展開に酔いしれたとしますよね。「俺は漁師を解放するぜ!」と。
となると当然、漁協組合は漁師にとって悪しき存在でなければいけないわけです。もう、そうでないと成立しない。
ただ、漁師やその家族に話を聞いてみると、実はそうでもないみたいなんです(これは地域差とか個人差あるのかもしれませんが)。
そうなると、もう、ねぇ。目も当てられないでしょう?そういう状態に陥り易い。

一人でやることのメリットは、起業するという行動そのものではなく、事業を作るという点にある。


仲間と起業する、起業は何をするかより誰とするかが大事、大いにけっこうだと思います。

ただ、それでもやはり、合議制によるサービス作りは非常に難しいと考えます。

僕は基本的にブレストに意味はないと思っていて、人の脳みそ100%5人分を足して500%にはならない。打席に5人入ったからと言ってホームランを打つ確率が上がるわけではないのです。

いや、そこまで言ってしまうとブレスト自体を否定しているように聞こえてしまうかもしれませんが、決してそういうわけではなく、自分がブレストに参加しても意味がないと思っているということです。

根が暗いので、サービスのことは一人でブツブツ言いながら考えていたいタイプ。

ただ、全体的にムッツリやらせることが悪いみたいな風潮があるような気がする。就活なんかが良い例で、同じ答えを導くのでもチームでたどり着いた方が評価が高いけど、普通に考えて個人でやり遂げた方が生産性高くないか?

僕はそのムッツリ性に日本のコンテンツの進歩の鍵があるのではないかと思います。

サービス作りを一人でやるということはそれはともすればセルフィッシュに見えなくもない。しかし、サービス作りはそれくらいがちょうどいい。自信を持つとか勇気を出すとかチャレンジするという行動や強いリーダーシップ、キャプテンシーを紐解くと、そこには必ず我の強さ、ナルシズム、セルフィッシュがあるわけです。

チームプレーも大事だけど、強烈な個の力。もしどちらかを選べと言うなら個の力を重視する方が良いサービスは生まれると思います。戦局と戦術を一人で変えられる人。それがファンタジスタ。

仲間仲間の前にまず起業家本人のポテンシャル。ポテンシャルとは、どれだけ魅力的な事業を作れるか。何をするかを考えるということ。
その資質をおざなりにして仲間に頼るみたいな感覚にどうしても納得出来ないと言いますか。

「俺が私が」精神は決して忌むべき感覚ではない。

結論として、「起業」が「何をするかが大事」というより、僕にとっては起業=新規サービスを作るということなので、新規サービスを作る=一人で作るという考えに至ったと。

ページ上部へ戻る