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アーカイブ: 2015年9月20日

創業してしばらくは、期待をさせて落としてくる人、そういう人たちにけっこう悩まされた。


JVやアライアンスで他社の人的リソースや、VCや銀行融資、あるいはクライアントからの売上などの金銭的なものを皮算用で頼ったりする中、個人も企業も、途中からハシゴをバンバン外してくる。

「マジか!」「えっ、そのタイミングで…」みたいな。

特にベンチャーは相手の決裁権が強く、出方次第で物事が決まってくる。自社の意思決定だけで先に進まず、相手ありきのシチュエーションも多いから、歩幅を合わせていかなければならない。マネジメント面ではトラブルが起きやすく、自社単独よりも成功の確度が低くなる。無論、これが一人起業のデメリットです。

いくらブーム化し、ベンチャーに対して寛容になったとは言え、ベンチャーの脆弱さに対して不信感をそのままぶつけてくる人もいる。それを巻き取るだけのサービスや技術力を有していないと厳しいなと感じる瞬間は何度となくありました。

もちろん、ベンチャー企業から出る胡散臭さとどう戦っていくか。じゃないけど、相手にマイナスな印象を与えてしまったのはこちらの問題なので、そう思われてしまうこと自体は仕方がないとは思います。

ただ、これだけは本当に止めてくれ。協業しませんか?という名の営業。協業を提案されたので勇んで来社したら、こっちがお金を払う話だったみたいな。それは本当に迷惑だから。こっちはベンチャーだからこそ気前のいい経営を心がけて神経質にど真面目にやってる中、ベンチャーを食おうみたいな姿勢はキツいって。

経験上、与し易いベンチャーを狙うというやり方はむしろ、ベンチャー企業こそある発想。大企業や一般企業はそういうことしない。そういう面ではベンチャーの敵はベンチャーってのは大いに考えられる。

そういうのに引っかからないことはもちろんのこと、100回やっていいとこ3回くらいかな、打率の話に翻って、そういう心理でいた方が良いです。起業家の心の有り様として。

軍師と心中する覚悟。


答えはユーザーが持っている。確かに。正しいと思う。

ただ、自分の頭の中で勝敗が決するということは大いにあるんじゃないかと。

それは決して頭でっかちなことではない。そこを否定してしまったら戦略立案なんて出来ない。

自分の頭の中にあることを信じる。僕は、軍師の価値は依然高いと思ってる。

頭の中で考えうる以上の成果を期待すべきではない。

起業家は「ポジション全部」。それゆえのセルフィッシュ。


エンジニアなのかデザイナーなのかプロマネなのか営業なのか、起業家にそんなアイデンティティーの葛藤は不要。

ポジションをあてがわれてそれを全うしたいなら起業なんかする必要ない。組織の中でやればいい。

起業家はポジション全部、以上。中学時代の流川みたいな、そういう姿勢。

フルスタック起業家とでも言いましょうか。もちろん、個別に見ていったら、ポジションを持っている専門家には敵わないけど、企画、開発、営業、経理、広報、上から下まで全工程をカバーしていく。

だからセルフィッシュさは必要な要素だと思います。

自信を持つとか勇気を出すとかチャレンジするという行動や強いリーダーシップ、キャプテンシーを紐解くと、そこには必ず我の強さ、ナルシズム、セルフィッシュがあるわけです。

あの人が出来たから自分にも出来るという幻想を捨てる。


よく、講演会などで、

「あの時の私はこんな状況(貧乏、ニート、ドロップアウト)でした。それが今ではこんな成功を掴んだ。私だってそうだったんだから、きっと皆さんだって出来る」

みたいな話をする人がいます。

ポジショントークかもしれませんから、話し手がそれを言うのは自由だとしても、受け手がそんな話を聞いてすぐに安心するのは図々しい話。他人が出来たということは、自分が出来るということに対する何の根拠にもならないわけです。

なぜなら、人が出来ないことを自分は出来るの精神でやってるはずです。人が出来たから自分も出来るという理屈は、その論理を破綻させることになる。

皆、それぞれがそれぞれのチャレンジャーです。それを尊重すべし。

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