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SMAP問題に見る「権力」の話


はっきり言って、SMAPの去就如何より、そっちの恐ろしさの方が気になりました。

それまで権力って、噂には聞いたことあるけど、実際にあるかどうか分からない、あったとしても具体的に形にはならないものでしたが、それがあの謝罪会見では、誰の目にも明らかな物体となって、人間に牙を剥いた瞬間をまざまざと見せつけられたという印象です。「権力」が服を着て俺たちの前にその姿を現して来たと言うか。

ジャニーズに限らず、タレントが干される話は良く聞くけど、その時点で既に真相は闇の中行きが確定しており、実態は見えないまま幕引きとなる。某国の独裁者は権力の塊ということで、権力の擬人化と考えられるかもしれないけど、それが行使される瞬間は見たことがない。従って、いまいち信憑性がないまま、ニュースとして伝えられるのを聞いているだけ。当然、今回のような怖さは感じない(あちらの国の方たちはどう思うかは別ですが)。

一般人は権力の近くにいないので、基本的におとぎ話。

だから、はっきり言ってこの世に権力なんてないんじゃないかと、今の時代、そんなのフリー○ーソンじゃないんだから、僕たちが生きるこの世界は常にオープンで、開かれた明るいものだと錯覚していた。

それが、どうやら実はそんなことなかったようです。有史以来、ずっとそうだったでしょう?そういう気になって、何となく脱権力の心地よさを謳歌していたに過ぎないことが分かった。非常に身近な存在に対する公開処刑を通して。

アイドルというのは夢とか愛とかカッコよさとか憧れとか、そういう見えないものを形にして見せてくれる存在だが、今回は権力という、やはり目には見えないものを形にしたという皮肉です。

同時に沸き起こるのは、 多分、僕も含めてSMAPを外から見てる人は、ジャニーさんやメリーさんの強権に対しての断罪だと思いますが、それくらいの異常性がなければあれだけのものを作れないのかもしれない。その異常性を否定してしまったら、そもそもSMAPはいなかった。

是が非はどうであれ、人が作ったものを途中から本人に成り代わって意見を言っても意味ない。そこまで歩いたからその人なわけで、ある瞬間だけ入れ替わって決断した気になる、出来上がったものに対して「俺がこうだったら」というタラレバは虚しく空を切るなと。

権力ってそういうもの。当事者しか何も言えない。

もう一度言いますが、昨日の会見では、そういう、権力の番人的な存在がそれを行使する様子が確かに見えた。だから皆んな、空恐ろしくなったんだと思う。

それからもう一つ、インターネット、メディア、民意の脆弱さを感じました。

もちろん、これからどうなるかという展開次第ですが、やっぱり、ネットでいかに騒ごうと当事者じゃないわけだ。確かに一時期は盛り上がるかもしれないが、喉元過ぎれば何とやらで、ネットの力で建設的な解決策を導くみたいな展開はまだ期待出来そうにない。

それは政治にも言えるし(むしろ、今回は既に芸能を超えて政治の話なわけですが)、IT起業にも言えます。職業柄、よく、「世界を変えよう!」みたいな決めゼリフを言いがちですが、果たしてネットや起業家にそれだけの力があるのか。ネット投票が始まったとしても、果たして引っくり返すような事態は起きるのか。

ただ、誤解しないで欲しい。それは権力に対して屈するということではない。それを踏まえた上で、もう、根本的に変えるしかない。変えることに対して本気で取り組むしかない。

 

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鹿山瞬

鹿山瞬

代表取締役株式会社INJUS
スマホアプリの開発を軸に、名刺やホームページの制作・運用、記帳代行、その他下記自社サービスを展開する会社の創業者です。 ①G2Oマーケティング ②顔パス ③TAXi ④Connector カバー画像の「唯才是挙」とは、三国志の曹操から引用しています。

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