独身貴族

以前、函館に行った時、印象に残ったエピソードを一つご紹介します。
函太郎という、回転寿司でもびっくりするくらい美味しいと、連れられて行ってみたお店での一幕なんですけどね。

僕は観光客ですし、金銭感覚が現地の人とは違うだけなのかもしれませんが、やれウニだの本マグロだの、回転寿司で言うところの400 円とか500円のお皿を普通に頼んでいたんですよ。
正直、大して食いたいわけではなかったネタもあります。雰囲気に酔っていたと言いますか。

隣のカウンターで食事をしている家族の会話が聞こえてきたのは、ちょうど、流れてくる「イカ」に手を伸ばした時でしょうか。
若いパパと小学2年生くらいの親子でした。

父親「どうしてそんなにゆっくり食べてるの?」

娘「315円のお皿だから味わって食べてるの。」

…。

自分は今独身だから、誰も養う必要もないし、好きにお金が使えているだけ。ただの独身貴族ゆえの散財です。
そこに、「お金を正しく使う=本当の意味での豊かさ」という感覚はなかったわけです。

でも、人の親になるということはそうじゃないんだなと、この親子たちに何か考えさせられました。
そっと「イカ」を戻しました。

娘の一言もさることながら、そう言われた時の父親、返しの一言が中々出てこなかったようです。その行間に何を思ったのか、きっと僕も父親になった時に分かることでしょう。

いや、やっぱり戻すのはよくないので結局食べました。


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