一とり貴族

文字通り、一人で鳥貴族に行き、しこたま飲んで食って帰る行為です。
ここでは、巷で増殖している「お一人様」を鳥貴族にて体験する際、店舗共々気持ち良く過ごすためのお作法をお伝えしたいと思います。

まず入店時、堂々と言ってやりましょう。

「一人です」

大体、カウンター席を二席見繕ってくれるので、そこはお言葉に甘えて使わせてもらいましょう。仮にテーブル席を案内されても配慮して断ります。むしろ訳あり風に断ります。

しばらくすると店員さんがファーストオーダーを取りに来るはずです。もちろん、相手はドリンクの注文のつもりで来ます。いや、むしろ、居酒屋ですからそれ以外はありえません。

 

「釜飯ください」

 

これはもうね、言おう!騙されたと思って言い切りましょう。
生ビールとか言っちゃダメです。断固として、断固たる決意で釜飯です。

なぜなら、釜飯は出来上がるのに30分程かかります。一人でカウンター席二つをあてがわれている以上、長居は失礼です(もし、二人分の客単価を上げられるならそれはそれでいいですが、そんな金があるなら他の店行きましょう)。
多分、鳥貴族の店員さんも察するはずです。「あっ、このお客様はきっと釜飯をお食事感覚で召し上がりに来たんだな」と。

その通りです。だから、こっちとしても釜飯を平らげたらすぐ帰るわけですよ。舌の根も乾かないうち、来店の目的を告げることで、滞在時間は30分ですよと、そういう意思表示をしているわけですね。ファーストオーダーで釜飯を注文したその裏側にはこういった配慮があります。
これがもし、ドリンクから入ろうものなら、このお客様は長居されるかもしれない…予約入ってるけど席回るかな…二時間制とあらかじめ断った方がいいのだろうか…と、余計な気遣いを与えてしまいます。

従って、必ずファーストオーダーは釜飯にして下さい。
その後に生ビールを頼むのはありです。ありってか、頼まない方がなしです。

続きまして、注文はフード・ドリンク合わせて8品か9品くらいにしておきましょう。調子に乗ってそれ以上頼むならもう一度言います。そんな金あるなら他の店行きましょうと。
しばらくはナスの浅漬けやピリ辛きゅうりでお茶を濁し(ちなみに、トマトは頼まない方が良いかと個人的には思います。ちょっと残念でした)、串焼きを2品くらい注文しておきましょうか。
ここは個人の好みですが、僕はジューシーよりヘルシー派なので、ももよりむね肉です。
この間にもう一杯くらいドリンクを追加しているはずです。

そうやって肉を頬張っているとかれこれ20分くらい経つでしょうか。そろそろ釜飯が着丼します。
着丼って言うか…まぁ、これはこのままでいいでしょう。着丼します。釜飯が。

僕としては釜飯にささみをちょっと追加したいタイプなので、釜飯に合わせてささみを注文しようとする所なのですが、ここがちょっとややこしい。
恐らく、お店の混み具合が影響すると分析しているのですが、釜飯の出し方に2パターンあります。
一つ目は厨房で全て焼き終えた状態で出すパターンともう一つは着火を客席で行うパターンです。

ここは非常に悩ましい所です。そう、どちらのパターンかによって釜飯の炊き上げ時間に差分が生じ、ささみを追加するタイミングがずれるからです。

この前なんか、ささみを早く頼み過ぎて、ほぐしにほぐされたささみが皿の上に15分くらい乗っかった状態で釜飯を待ったくらいです。こうなるともう、ささみの繊維とかパッサパサになります。
それはキツい。ささみの注文どころは絶対に間違えたくない。
逆に、ここだけクリアしたらあなたも立派な一とり貴族です。厨房や混雑状況に目を光らせ、絶妙なタイミングでお会計です。

ルネッサーンス!


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